Feb.27.2016 酒 "ありがてぇ"

あっと言う間に2月も終わりですね。
今冬も笑四季酒造で日本酒造りをしていますが、ゴールまであと一ヶ月ほどになりました。
今季からは洗米作業に於いて米の吸水率をコントロールする立場を任されています。
近代酒製法の三段仕込み(添え・仲・留め)では、三つの工程で使う米と更に麹の米の四つそれぞれで米の吸水率を変えて仕込みます。
洗米したあと水に漬けて吸水させますが、僕はその漬ける時間を決定する役割を担っています。
当日の気温、水温、米の種類、精米歩合、精米されてから使用されるまでの気候変化や経過日数などなど様々な条件が絡み合ってくるので毎回苦心します。
ノートにデータを取り予測しつつ、刻々と変わる現実に調整対応しながらの作業となります。予測通りになるとビンゴ!という気分になりますね。


これは洗米作業風景の写真ですがこの日は日本中が40年振りの寒波に見舞われた日で、蛇口付近は氷柱が下がり、コンクリートの床も凍結してツルツルでした。
しかしよく見ると不思議な写真じゃないですか?コンビを組んでいるTさんは半袖シャツ姿!クレイジーです…。

これは洗米前の米たちです。一袋30kgですがすぐに使い切ってしまいます。なんとなくマグダレーナ・アバカノヴィッチの作品みたいですね。

洗米後は蒸してからムシロに晒して冷ましつつ、手作業で丁寧に広げる「手入れ」をします。これは元が315kgの米なので蒸し米は440kgほどあります。この後わっせわっせと担ぎます。
こちらはなんとなくA.キーファーのベッドの作品みたいです。80年代〜90年代初めには、今よりずっと素晴らしいアーティストがたくさん活躍していましたね。


最終的に酒が搾り出てくる時はやはり嬉しいです。これを柄杓ですくって味見できるのは、この仕事をさせてもらった者の特権です。本当に美味しい〜

酒と言えば昨年末。
毎年参加している大阪でのSIONのアコースティック・ライブで、笑四季の日本酒一升瓶をステージで本人に直接差し入れました!
「おれが造った酒、飲んで!」と言って渡したんですが、正確には「おれも製造に関わっている酒」ですね。ちょっと話を盛りましたわ。SIONが酒瓶を客席に向けて掲げてくれて嬉しかったですよ。
写真はSIONの公式Blogから無断転載・加工させていただきました、スミマセン。これはギターの藤井一彦さんが撮影したものですね。キーボード&アコーディオンの細海魚さんと最強トリオでのライブはもちろん最高でした‼︎
僕はココ→に居ます。



SION"ありがてぇ"
SION"Thank you"
 

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